新商品

新商品 9/22新着

オルビスユー ミスト
ルースパウダー
リンクルホワイトエッセンス

特集

  • 乾燥対策スキンケア アップデートのススメ
  • 幸せ印象UPへ導くエイジングケア特集
読み物

読み物-日々をここちよく-

「オルビスユー ミスト」でうるおいを。肌と心を労わる4つの保湿テクニック
今月の新発売アイテム&おすすめポイント【2021年10月号】
【数量限定】オルビスユーミストを活用!簡単メイク直しで夜までキレイ|美容のプロに聞いてみました!
【動画でレッスン】いつでもうるおいチャージできる限定ミスト・オルビスユー ミストの使い方|キレイをかなえるHOW TO動画
  • コラム&エッセイ

1397 view

読む前にチェック!『源氏物語』基礎知識|今こそ知りたい『源氏物語』#2

平安時代に生まれた『源氏物語』。1000年以上もたつ今でも世界中で多くの人を惹きつける、不朽の文学です。
物語が生まれた背景や紫式部の意外なエピソード、メインキャラクターである7人の女君の性格や光源氏との関係性など、知っておきたい基礎知識をご紹介します。

この記事をお気に入りに追加

もっと楽しく読むための基礎知識Q&A

Q.『源氏物語』はどのような構成?

A.400字詰め原稿用紙約2300枚分の超大作!
全部で54帖(巻)からなっています。400字詰め原稿用紙に換算すると約2300枚!
54帖は3部構成で、光源氏の誕生と栄光を描く第1部が有名ですが、第2部では中年になった源氏の老いを、第3部では源氏の死後、息子と孫を主人公にした物語が描かれます。

Q.紫式部が『源氏物語』を書いたきっかけは?

A.新婚で夫を亡くし、その悲しみを癒やしたかったから
結婚3年め、20代半ばで夫を亡くした紫式部。深く悲しみ、約1年は何も手につかなかったとか。気を紛らわそうと物語を読むうち、自ら『源氏物語』を書き始めたのではといわれています。その評判を耳にした藤原道長から、道長の娘・中宮彰子の女房としてスカウトされた紫式部は、宮中で働くことになるのです。

Q.紫式部ってどういう人?

A.人見知りでプライドが高いインテリ女子でした
紫式部は没落した受領階級(中下級貴族)出身ですが、曽祖父は閣僚クラスのエリート。漢詩や和歌に精通したインテリ女子でもあり、プライドの高さは人一倍でした。女房として初出仕したものの、人見知りの性格も災いし、周囲になじめず引きこもり状態に。友人からの手紙で気を取り直し、復帰したときには5カ月が過ぎていました。しかし、もち前の能力の高さで、いつしか女房集団のリーダーとして頭角を現していくのです。

Q.登場人物は誰かをモデルにしている?

A.宮中での密着取材をもとにキャラクター化しました
紫式部は人間観察の達人。特定の誰かをモデルにしたわけではなく、宮中で見聞きした人間模様や政治劇を密着取材。自らの知識や経験もあわせて、多面的なキャラクターを作っていきました。受領階級でありながら宮仕えをした自らの身の上を光源氏に反映し、皇子から臣下に降格させる設定にしたともいわれています。

Q.当時は誰に読まれていたの?

A.リアルなストーリーで、男性読者も獲得!
最初は紫式部と同じ受領の妻たちが読者でしたが、紫式部が宮中に出入りするようになると貴族の男女に広がり、一条天皇さえも読んでいたとか。男性にも支持されたのは、リアルな大人の女性の心情に加え、政治の駆け引きや男性の教養とされていた漢詩の知識が盛り込まれた大河ドラマだったから。非現実的なファンタジーが中心だった当時の物語の地位向上にも、ひと役買った作品となりました。

Q.主人公の光源氏って、やっぱりプレイボーイ?

A.本当の光源氏は“あだ名は光る、心は闇”
主人公の光源氏はプレイボーイのイメージがありますが、実は心に埋められない穴を抱えています。輝く美貌で「光」と呼ばれ、天皇になれる能力があるのに、母親の身分が低かったことから皇子なのに臣下とされます。心から求める女性は父の妃で、結ばれることが許されません。仕事でも恋でも八方ふさがりの現状が、彼を過激な恋に駆り立てたのです。

Q.結局、男女の恋愛物語なの?

A.心の可能性を追求した物語です
女君たちとの恋だけでなく、歴史や政治を通して揺れ動く繊細な心の動きを描いた壮大な大河ドラマ。それが『源氏物語』です。紫式部は夫だけでなく、母親や親友など大切な人たちを亡くしてきました。身の上はつらい現実に縛られるけれど、心は現実とは違う世界を思い描ける。そう気づいた紫式部は、400人を超える登場人物たちを通して、人の心の可能性を試していたのかもしれません。

 

光源氏をとりまく、7人の女君たち

紫の上

光源氏の甘えをすべて受け入れる懐の深すぎる妻
祖母と暮らしていたところを光源氏に見初められ、10歳から共に暮らし、14歳で内縁関係に。光源氏の教えで素敵な女性に成長しますが、彼しか頼る人がいないため、やきもち焼きな本質を隠し、浮気を大目に見る健気な努力を重ねます。晩年、光源氏が身分の高い女三宮を正妻に迎えたことに衝撃を受け、寝込んだことも!

朧月夜

本能優先! スリルを求める恋愛体質の小悪魔
光源氏と敵対する右大臣の六女で源氏の兄・朱雀帝の許婚。花見の宴のあと、薄暗い廊下でほろ酔い気分の光源氏と遭遇。袖をつかまれ助けを呼ぼうとしますが、口説き文句で光源氏だと気づき、そのまま男女の関係に。つまり、道ならぬ恋にGOサインを出したのは彼女自身。自ら危険な恋に身を投じる、恋愛体質の女君です。

夕顔

可憐でモテモテの癒やし系美女だけど本音は別にあり!?
光源氏の悪友・頭中将と子をなした夕顔は、彼の正妻の嫌がらせから逃げ回っているときに、源氏と恋に落ちます。素直で控えめな夕顔は、モテる半面、女性から嫌われやすいタイプ。ところが、それが彼女の真実の姿ではなかったよう。身分の差もあって本音が言えず、彼らに振り回される境遇に悩んでいたことがのちに明らかに!

浮舟

三角関係に翻弄される試練を経て成長した女君
実父にも育ての父にも疎んじられて育った浮舟。自分に自信がなく、薫(光源氏の次男)と匂宮(今上帝と源氏の娘の第三皇子)から求愛されるがままに受け入れ、2人の間で揺れ動きます。悩んだ彼女が初めて主体性を発揮したのが、自ら死を選ぶこと。自殺は失敗するも、最後には出家し、翻弄される人生に終止符を打ちますが……。

藤壺

光源氏の初恋の人! 秘密を隠し通した精神力の持ち主
15歳で光源氏の父・桐壺帝のもとに入内した藤壺。彼女が亡き母に瓜二つと聞いた源氏の思慕の念に巻き込まれ、不義の子を身ごもってしまいます。図らずも夫や世間を裏切り、その子がのちに天皇になってしまう。そんなつらく、恐ろしい経験をおくびにも出さず、完璧な后妃として振る舞い続けた、並はずれて芯の強い女君です。

六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)

重すぎる愛! 嫉妬で生霊になったセレブ女君
春宮妃だったプライド高き才女。夫を亡くし、7歳年下の光源氏の愛人となってからは運命が一変。世間の目を気にしてクールに振る舞うも、内心は嫉妬でいっぱい。ついには葵の上のもとに生霊となって現れます。足が遠のいた光源氏を恨みましたが、最後は娘を光源氏に託して手を出さないようクギを刺し、出家します。

葵の上

亡くなってから光源氏に愛されたお嬢様育ちの年上妻
左大臣の娘で、気位の高いお嬢様。16歳のときに4歳下の光源氏と結婚するも、歳の差を気にしてなかなか打ち解けられません。それでも結婚10年後にようやく一児をもうけますが、六条御息所の生霊に憑かれて命を落とします。葵の上を失ってその大切さに気づいた光源氏。彼女が素直になれていたら、幸せを味わえたかも!?

 

 

教えてくれたのは...
山本淳子さん
平安文学研究者。京都先端科学大学人文学部歴史文化学科教授。『源氏物語の時代』で第29回サントリー学芸賞を受賞。『源氏物語』を和歌や日記、同時代の文学から読み取る研究で注目を集める。

イラスト/紙野夏紀 取材・文/伊藤彩子

お買いものはこちら