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自分を見つめ直すときに読みたい物語|今月のカルチャー#5

事前に行ったキクラボでの投票結果により作品のテーマを決定! 3つの候補から、投票結果1位のテーマに合わせた作品をご紹介します。

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投票結果発表!あなたが今知りたいものは・・?
1位 自分を見つめ直すときに読みたい物語 183票
2位 晴れやかな気分になる音楽 162票
3位 雨のシーンが印象的な映画  66票

今月のセレクト
ー自分を見つめ直すときに読みたい物語ー

『ストーナー』

ジョン・ウィリアムズが1965年に発表したこの小説は、発売当初は大きな話題になりませんでした。しかし、2006年に本国アメリカで復刊されると、まずヨーロッパから人気に火がつき、ベストセラーとなって、今では新たな古典となりつつあります。

20世紀前半を生きた主人公のストーナーは、貧しい農家の生まれ。大学に進学した彼はそこで英文学に出合い、生涯の仕事として研究に励みます。彼の人生はひそやかと言っていいほど地味で、アカデミズムの世界で冷遇され、私生活でもさまざまな悲しみを経験します。

華やかな描写は何一つない小説ですが、ストーナーの生き方には、人の心を打つところがあります。本当の幸せとは何かを考えさせられるのです。仕事の成果や成功、恋愛の幸せ、富などで幸福を測ろうとしたら、私たちはつねに周囲と自分を比べ、努力や幸運が足りないのではないかと思い悩むことになります。ささやかな人生を懸命に、誠実に生きる男性を内省的に描いたこの物語を読むと、誰とも比べられない自分だけの人生を生きる、その尊さに触れたようで、心が静かになっていきます。

『ストーナー』(作品社)
ジョン・ウィリアムズ・著
東江一紀・訳
生きづらさを抱えた不器用な男の日常を温かなまなざしで描く、半世紀以上前に刊行された長編小説。

 

教えてくれたのは...
山崎まどかさん
コラムニスト、翻訳家。『ビバ! 私はメキシコの転校生』(偕成社)でデビュー。著書に『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)など。

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