
エアコン・扇風機・サーキュレーターの基本 夏家電で部屋を涼しく|夏を乗り切る、涼のアイデア5 #4
エアコンをつけても涼しくならない、扇風機やサーキュレーターを使いこなせない……。そんなお悩みを解決して猛暑を乗り切る、夏家電の効果的な使い方をご紹介します。
意外とわかっていないのが、扇風機とサーキュレーターの違い。扇風機は、ここちよい風に自分が当たって涼むもの。最近はからだの負担にならないやさしい風を送れるものも登場しています。サーキュレーターは、直線的な風で空気循環させるものなので、エアコンと一緒に使うと効果的です。
部屋の中に温度ムラができるのもよくある悩み。エアコンの冷たい空気は足元にたまりやすいので、首を上に向けたサーキュレーターをエアコンの対面に置くと、エアコンの冷気が部屋全体に循環し、上下の温度差が縮まります。冷気がまんべんなく行き渡ったら、音が気になるサーキュレーターから扇風機に切り替えましょう。
寝苦しい夜に朝まで熟睡するためにも、夜に起きやすい熱中症を防ぐためにも、ひと晩中エアコンは消さなくてOK。ただし風が直接顔に当たらないよう設定しましょう。朝方の冷えが気になるなら、タイマーつき扇風機との併用を。エアコンを2時間のタイマー運転に設定し、切れるタイミングで扇風機がつくようセットして。
ニューノーマルな暮らしが定着し、換気が習慣に。でも真夏に換気をすると、室温が上昇してエアコンに負荷がかかり、電気代が上がります。節電を心がけるなら設定温度を2℃上げ、5分間窓を開けて換気を。なお、窓は複数開けないと空気が入れ替わりません。窓が1つの場合はドアも開け、窓に向けてサーキュレーターを当てて。
みんなの「夏の涼しい過ごし方」クチコミ
VIP限定のコミュニティサイトで夏の涼しい過ごし方に関するお声をお客様から募集しました!
・寝苦しく寝つきの悪い夜は、氷枕を使って寝るとよく眠れます。 ジュニアさん
・屋内でも屋外でも、かわいいハンカチに保冷剤を包み、首に巻きつけたり、ポケットに入れたりしています。夜は、ハンカチに包んだ保冷剤を枕と首の間に置いて寝ます。とにかく夏は保冷剤が大活躍です。 noriko69さん
・ルームシューズは毎年、ヘチマが使われているスリッパを使っています。汗をかいてもすぐサラサラになって、素足よりむしろ快適です。ファブリックを白や水色など涼しげな色みに替えるだけでも涼しくなったように感じるので、暑いときこそ暑さに負けず模様替えします。髪をほかの季節より短くして、暑くなるドライヤータイムも時短。 Reimiさん
・すだれを窓の外側に吊るし、水をかけると、風が涼しくなりますよ。紫、ブルー……寒色系のお花を飾ります。視覚で涼しく! Y HIROさん
・外出前や出勤前に、ベランダに近い窓は遮光カーテンを閉めてから外出します。ベランダの照り返しで室内の温度が上がるのを抑えられます。 ヨガ大好きミユキさん
・ベランダに日よけのシートを張り出し、床に保冷用の氷をばらまいておきます。風が吹くたびに氷で冷えた空気が入ってくるのを狙っています。風向きが逆だと入ってこないし、すぐ溶けちゃうんですけどね(笑)。でも、溶けるまでは氷を見ているだけでも涼しいです。 幸福長者さん
・寝るときに竹シーツを使う。じゅうたん敷きのマンションなので、涼しいラグを敷く。網戸を金属製の遮光のものに張り替える。窓に紫外線カットのフィルムを貼る。 そうちゃんさん
・肌のベタつきが気になるので、清涼感のあるボディソープを使って、汗や汚れを快適に落としています。軒先にグリーンカーテンのゴーヤを植えました。涼しさだけでなく、スタミナ食としてゴーヤも食べられるので一石二鳥です。 ゆうみぃさん
教えてくれたのは...
神原サリーさん
家電+ライフスタイルプロデューサー。家電分野を中心に多数の連載コラムをもつほか、商品企画、コンサルティングなどにも従事。東京・広尾で「家電アトリエ」を運営。
イラスト/オガワナホ 取材・文/伊藤彩子