
藤原美智子さんに聞く 素敵な大人になるためのヒント#13
藤原美智子さんがお客様のお悩みや疑問にズバッと回答。大人が美しく、素敵に年齢を重ねるためのヒントを教えていただきます。
今月の質問
更年期の心のゆらぎを整えるにはどんな生活習慣が効果的でしょうか。
りすさん
藤原さんからのヒント
「からだと心に働きかける」アクションが
更年期のモヤモヤをクリアにするきっかけに!
更年期のゆらぎは人によってさまざまなので、「誰にでも効果があるもの」をお伝えするのは難しいですが、私自身の体験から得たものをお話しさせていただきますね。
ホットフラッシュ(のぼせやほてりなどの症状)を私が初めて感じたのは50歳を迎える前。これが更年期というものかとショックを受けましたし、からだも心も不安定になったのを覚えています。ちょうど同じ頃にニューヨーク・シティ・ハーフマラソンに参加するというお仕事をいただいて。そこから本番に向けて練習を始め、次第に走ることに夢中になっていったら、いつの間にかゆらぎが気にならなくなっていたんです。からだを動かすことで、巡りがよくなる・筋肉がつくといった身体的な変化に加えて、精神的な面でもダイレクトな効果を実感しましたね。
この体験を通して、更年期と上手に付き合うには「からだと心に働きかける何かを始めること」がよいと考えるようになったんです。私には走ることが有効でしたが、ご自身にとってここちよく感じるアクションを習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。
ハードなことでなくても、視界を広げるために「いつもとは違う行動」をたまにやってみるのでもいいんです。不安定な状態のときは目の前のことでいっぱいいっぱいになりやすいもの。そういうときは、行ったことのない場所を訪れてみたり、都会で暮らしているのなら自然の中に身を置いてみたり。すると目の前のことしか見えていなかったのが、遠くの景色まで見渡せるようになりますし、ものの見え方が変わるきっかけにもなるんです。視界が狭い状態が続くと気持ちも塞ぎ込みやすくなりますが、見る世界を広げることで精神的なバランスも取りやすくなる気がします。心を軽くするための1つのきっかけ作りとして、よかったら参考にしてみてくださいね。
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PROFILE
ふじわらみちこ:ヘア&メイクアップアーティスト、ライフスタイルデザイナー。ラ・ドンナ主宰。雑誌、広告のヘア&メイクのほか、化粧品プロデュース、執筆、講演など幅広く活躍。そのライフスタイルにも注目が集まっている。
取材・文/西村美名子