
仕上げのパーツケアが「余裕のある女性」を作る|自分らしく“パーツ”を磨く[金子エミさん編]
人目につきやすく、印象を大きく左右するパーツケア。パーツモデルの金子エミさんに、“手”の磨き方を伺いました。
女性であり母であることから生まれる手の美しさがある
50歳を超えてなお、パーツモデルとして第一線で輝き続けている金子エミさん。くすみやシワ、むくみ知らずの美しい手の秘密は「手も顔と同じように扱うこと」なんだとか。
「余分な角質を週に一回除去し、化粧水で保水・ハンドクリームで保湿、というステップを朝晩行うのが私の日課。顔のついでではなく、手のために化粧水やハンドクリームをたっぷり使うのがポイントです。ハンドクリームを塗り直す際、ベタつくからと少量しかつけない人が多いのですが、手のひらをティッシュで押さえれば気になりません。10日間続ければ、変化を実感できますよ」
パーツモデルというとストイックな生活ぶりをイメージしますが、金子さんはいたって自然体。水仕事のときゴム手袋をする程度で、ごく普通の生活を送っているそうです。
「私の手は、パーツモデルにしては生活感があるほうなんです。確かに以前はつねに手袋をして、手指に負担がかからないようリュックを背負い、完璧に美しい手を目指していました。でも子どもが生まれたら、手に構っていられなくなって。そこからですね、『女性であり、母であることから生まれる手の美しさを磨いていこう』と意識し始めたのは」
年齢を重ねた手の魅力は清潔感と美しい所作に宿る
年齢と共に、手も皮下脂肪が薄くなって血管やシワが目立ちやすくなるもの。年齢を重ねて生活感の出てきた手でも“清潔感”と“所作”を磨けば、美しく魅力的に見せることができると金子さんは言います。
「たとえシワがあっても基本のステップを徹底すれば、自然なツヤが出て清潔感が生まれます。所作にしても、手を伸ばして物を取るときに、肘の関節を肩より内側に入れて手首をそらすようにするだけで、腕や手を長く優雅に見せられるんです」
仕事や家事に加え、ダウン症スイマーとして世界チャンピオンを目指す長男・海人くんの練習に同行するなど、忙しい毎日を送る金子さん。ただ、そこに慌ただしさは一切なく、ゆったりとした余裕を感じさせます。
「いつも時間に追われているんですけどね(笑)。余裕があるように見えるのは、きっと仕事柄細部までしっかりケアできているから。爪が傷んでいる人を見ると『忙しいのかな?』と、つい想像を巡らせてしまいますよね。仕上げにひと手間パーツケアを加えるだけで、ないはずの余裕を生み出すことができるなら、やらない手はないと思うんです」
1 ハンドクリームは“手の目尻”まで塗り込む
ハンドクリームは丁寧に塗ることで、その効果がアップするのだそう。「手の印象を左右するのが、私が“手の目尻”と呼ぶ第二関節。ここがシワっぽいと老け見えしてしまいます。ハンドクリームは、第二関節を曲げ、シワの溝までしっかり塗り込んで。乾燥しやすい指先や爪まわり、指の間の水かきも忘れずに!」
2 手のむくみにはマッサージで血行を促す
手がむくんでしまい、人前に出すのが恥ずかしい・・・。そんなときは、血行が滞って余計にむくみやすくなるという悪循環を断ち切るマッサージが効果的。「手の甲から指先までを後ろにそらせたり、内側に曲げたりをゆっくり数回繰り返すと、むくみがすっきり。血行がよくなるので、手のくすみも改善します」
3 顔と同じく毎日観察して手の声にこたえるケアを
肌の調子によってお手入れを変えるのは自然なこと。「ただ、顔の変化には気づいても、手まではなかなか気が回らないものです。実は手も気温や体調の変化などによって、乾燥の度合いや血管の出方が違ってきます。毎日顔を鏡で見るように観察して、手が求めるケアをしてあげると、美しさをより磨くことができます」
Profile
金子エミさん
パーツモデル・美容家。パーツモデルとして多数の雑誌やCMで活躍。独自の美容法も発信中。『女優脚のつくり方(美人開花シリーズ)』 『お家でおこもりエステ』 (共にワニブックス)など著書多数。
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撮影/田村昌裕(freaks) ヘア&メイク/木村三喜 取材・文/伊藤彩子