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今夜も私のための30分#4|今日の終わりに「したいこと」「できること」

今日の終わりのひとときだからこそ「したいこと」「できること」。そんな時間を今より少しだけ大切にしませんか?自分のための30 分間を過ごすことで、きっと今までとは違う毎日が生まれます。

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Interview

お話を伺ったのは……
深谷かほるさん

ふかやかほる:武蔵野美術大学デザイン科卒業。主な代表作は『エデンの東北』(竹書房)、『カンナさーん!』(集英社)など。『夜廻り猫』は毎週、月・木・土曜日にwebコミック『モアイ』で更新されている。http://www.moae.jp/comic/yomawarineco

 


夜の散歩中に物語が浮かびます

3年前、ツイッターに登場した8コママンガ『夜廻り猫』。「泣く子はいねが~」と寂しい人々に寄り添う猫・遠藤平蔵は毎夜、読者の心も癒やします。作者・深谷かほるさんに、平蔵とその物語誕生のお話を伺いました。

『夜廻り猫』遠藤平蔵の頭の上にはいつも缶詰が一つ。自分で食べるのではなく、時おり空腹の子猫に分け与える。中身は時々変わる。

実は、平蔵はマンガのキャラクターではなく、深谷さんが趣味の時間に一枚の絵として描いた猫が、その誕生のきっかけだったそうです。
その後、入院中の息子さんに深谷さんが「何か描こうか?」と尋ねたことから、マンガとして描き始められたのが『夜廻り猫』。珍しい8コマという構成は、病院のテーブルで描きやすいコピー用紙に収まりがよかったからでした。
「最初はストーリーマンガを考える骨子として8コマがいいかなと思ったんですが、SNSで見やすいということもあって、この形に落ち着きました」
小さなスマートフォンの画面にちょうどいい8コマ。でも、その中で語られるお話は、まるで一編の短編小説のようです。

『夜廻り猫』©深谷かほる/講談社

 

自分でも気づかないうちに悲しみを抱えていたり、どうしようもない壁を乗り越えようともがく人たちの話を、平蔵はただ聞くだけ。何かを解決するわけではありません。それでも、登場人物たちは笑顔になったり慰められたり、明日への希望を見い出したりします。まるで平蔵は夜の町の守り神のよう……。でも、決して超越的な存在ではない、と深谷さんは言います。
「平蔵もお腹がすけば悲しくなるし、いろいろなことに縛られながら生きている。そういう意味で人間と同じく、大きな矛盾の中、制約の中で生きているキャラクターなんです」


夜という時間は、秘密を打ち明けたり、弱音をはきやすい時間なのかもしれません。
「もともと私自身、夜が好きなんです」と、深谷さん。実は、一人でよく遅い時間の町に出かけるそうです。
「マンガのエピソードも、だいたい夜の散歩のときに浮かびます。さあ考えようと思って歩くわけではないですが、思いついたら描くという感じですね。出かけるのは1時間のこともあるし、深夜営業のハンバーガー屋さんに何時間もいたりすることもありますよ(笑)」
夜を見廻る平蔵と深谷さん。なんだか、ちょっと似ているような気がします。

 

『夜廻り猫』第1 ~ 3巻 講談社 webコミック『モアイ』にて連載中。

写真=岡田佳奈 構成・文=杉村道子


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