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京都の涼しい暮らし#4|伝統とモダンが融合した涼のしつらい

 Find summer retreat in your house
この夏、取り入れたいヒントを発見!

蒸し暑いことで知られる京都では、暑さを少しでも和らげ、快適に過ごすためのさまざまな工夫がなされてきました。五感で涼しさを得る知恵には、現代の生活にも役立つヒントがちりばめられています。

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伝統とモダンが融合した涼のしつらい

ヴェネツィアの吹きガラスのグラスに盛りつけた、マスカルポーネと黒みつのデザート。スティック状のチョコレートを添えて。

永松仁美さん
ながまつひとみ:アンティークショップ「昂 KYOTO」店主。ヨーロッパのアンティークに現代作家の作品を取り合わせた、モダンなしつらいに定評がある。近著に『カスタムメイド京都』(imura art+books)がある。http://koukyoto.com

京都・古門前通の老舗骨董店の長女として育った永松仁美さんに、その確かな審美眼とアイデアから生まれる「涼のしつらい」をご提案いただきました。

永松仁美さんが店主を務める「昂 KYOTO」は、フランスのガラス器、イギリスの銀器などが並ぶアンティークショップ。「歴史あるものに、時代や国を越えた異なるアイテムを組み合わせた、新しい楽しみ方を提案していきたい」と、ショップではご自身が手がける、ヨーロッパのアンティークと現代作家の作品のミックスコーディネートが評判を呼んでいます。

「自宅でおもてなしをするときにも、和洋のミックスコーディネートを楽しんでいます。涼しさを演出するしつらいには、季節の草花、ガラス器、銀器の組み合わせから始めるのが、取り入れやすいのではないでしょうか。ふき漆などの色みの濃い折敷などを背景にすると、全体がしまって、より涼感が引き立ちます」

Hint1|竹筒に入った水羊羹をデンマークの大鉢に

「古い藍染めのランチョンマットと好相性の大鉢は、デンマークのアンティーク。氷と水羊羹を盛り合わせて涼感のある食卓に。手前の皿は淡路焼。湯呑みは伊万里焼。銀器のコースターはアメリカ製。つる植物のあけびがアクセントに」

Hint2|シャンパンクープに冷えた魚そうめんを

「魚そうめんは京の夏を彩る蒲鉾のそうめん。バカラのシャンパンクープは、口径の広いシャンパングラスですが、デザート用のガラス器で代用しても。浅井庸佑作の輪線の器、オーストリアのガラスのカトラリーレスト、佃眞吾作の敷盆と合わせて」

Hint3|リモージュの器に干琥珀を盛って

「干琥珀(かんこはく)をフランス・リモージュの器に盛り、カクテルピンを添えます。冷茶を入れた湯呑みは季節に合わせた絵柄を選び、伊万里焼の柳の絵つけに。銀器のコースターはアメリカ製。敷盆は佃眞吾作。濃い色の敷盆で見た目をきりっとしめます」

Hint4|エッグスタンドに山野草の寄せ植え

「フランスのアンティークのエッグスタンドに、文久元年創業の『花政』さんに山野草を植えていただきました。木のトレイは、佃眞吾作でお店のオリジナル。イギリス・ヴィクトリア時代の銀製トレイのデザインをもとに、木で彫り上げています」

写真=福森クニヒロ 取材・文=秋山由佳里

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