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自分らしさは、内側にある|名フレーズに学ぶあなたらしさのヒント#1

コラムニスト・山崎まどかさんによる新連載。ここちよく、前向きに生きるためのヒントを、著名な女性の言葉や映画のセリフなど、今なお色鮮やかに残る“名フレーズ”から導きます。

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なにを着るかではなく、それを着てどんな人生を歩むかが大切

It’s not about the dress you wear, but it’s about the life you lead in the dress.

ダイアナ・ヴリーランド(エディター/ 1903-1989)


『ヴォーグ』で1960 年代に名編集長と呼ばれたダイアナ・ヴリーランドは、ファッションに関してたくさんの名言を残した人として知られています。

雑誌で芸術的なファッション・グラビアを演出した彼女は、誰もが一目置くセンスのもち主でした。'30 年代、有名なファッション雑誌の編集長がニューヨークのパーティで踊っているヴリーランドに目をとめ、そのファッション・センスのよさに惚れ込んで編集者として雇ったという話は伝説になっています。ヴリーランドはそのとき、33歳。銀行家の夫をもつ主婦で、出版の仕事については素人でした。

ところが、奇抜なコーディネートのアイデアを提案する連載をもった途端に、人気が爆発しました。単なるファッション・エディターやライターではなく、ファッション・アイコンとなったのです。ファッション業界が舞台のオードリー・ヘプバーン主演の映画『パリの恋人』(1957)に出てくる、ファッション誌の風変わりな編集長がダイアナ・ヴリーランドをモデルにしているのは有名な話です。

誰よりもファッションの世界を知り尽くし、楽しんだヴリーランドですが、エレガンスや個人のスタイルと流行のファッションは関係ないと著書の『アルール』(1981)ではっきりと断言しています。周囲に流されるのではなく、本当に自分らしいものを見つけることが大事だというのが、ダイアナ・ヴリーランドの考え方でした。

彼女がいつも重視していたのは、その服を着る人のパーソナリティ。服が二の次というわけではなく、自分の個性をもってファッションを着こなしている人が好きだったのです。

引用した言葉は、彼女が『ヴォーグ』の編集長を務めていた'60 年代の発言とされるもの。流行に合わせるのではなく、それを身につけてどんなふうに生活や仕事をしたいか、何が自分にとって大事なことなのか考える。ファッションだけではなく、周囲の意見やインターネットからの膨大な情報に惑わされて自分を見失いそうなときにも、役に立つ言葉ではないでしょうか。

 

 

 

引用元:『ブルックリン・ストリート・スタイル(』DU BOOKS) 著:アーニャ・サハロフ+ショーン・ダール 訳:桜井真砂美

 

Profile
山崎まどか

コラムニスト、翻訳家。『ビバ! 私はメキシコの転校生』(偕成社)でデビュー。著書に『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)など。

イラスト/黒木仁史 構成/中島宏枝

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