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一歩に外に出て、日常の美しさに気づく|名フレーズに学ぶあなたらしさのヒント#5

ここちよく、前向きに生きるためのヒントを、著名な女性の言葉や映画のセリフなど、今なお色鮮やかに残る“名フレーズ”から導きます。

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ロマンチックというのは、人生が一瞬、あけぼの色に、仄(ほの)明るんでくることです。

田辺聖子(作家/1928-)


1950 年代から活躍し、小説『感傷旅行』で芥川賞を受賞している作家の田辺聖子さんは、女性の心の機微を書かせたら右に出る者はいないという人です。大阪出身で宝塚歌劇団の大ファンとしても知られています。

恋愛小説の名手である彼女が、自ら編集したアンソロジーのテーマとして選んだのが“ロマンチック”でした。猫を愛する作家の熊井明子(1940-)のエッセイから、与謝野晶子(1878-1942)の『みだれ髪』まで、『ロマンチックはお好き?』というタイトルで田辺さんが選んだ短編作品のジャンルは多岐にわたります。

中にはすぐにロマンチックという言葉に結びつけることができない作品もあります。そのことについて田辺さんは解説で、「ロマンチックという言葉がもたらすイメージには、普遍的な共通点はないかもしれない」と語っています。そこには多様な意味が重ねられているのかもしれないというのです。

空想、夢見がち、感傷、神秘。そうしたものを含んだロマンチックという言葉には、独特のスウィートな感じがあります。その響きがもつ甘やかでやさしいイメージはときに、取るに足らないものとして扱われることもあるかもしれません。しかし田辺さんは、ロマンチックという言葉に、スウィートな現実逃避やときめきを梃子(てこ)にして、生きる力を取り戻すという意味をつけ加えたい、と書いています。

「ロマンチックというのは、人生が一瞬、あけぼの色に、仄明るんでくることです」

 

人生にロマンチックなものを求めることは、美しいものを信じる心や希望を見出そうとする姿勢と結びついています。ロマンチックは恋愛に関係することばかりではありません。日常の生活に思いがけない美しいディテールを発見し、そのつもりで周囲を見てみるとさまざまなところにロマンチックは見つかるものだと田辺さんは指摘します。

夢見る心の柔らかさを肯定する人は、どんな状況でも身のまわりにロマンチックなものを見つけられるのかもしれません。そんな風に、ロマンチックに生きていきたいものだと思います。

 

 

 

引用元:『ロマンチックはお好き?』解説(集英社文庫) 選:田辺聖子 編:日本ペンクラブ

Profile
山崎まどか
コラムニスト、翻訳家。『ビバ! 私はメキシコの転校生』(偕成社)でデビュー。著書に『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)など。

イラスト/黒木仁史 構成/中島宏枝

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