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未来は、自分の中にある|名フレーズに学ぶあなたらしさのヒント#8

ここちよく、前向きに生きるためのヒントを、著名な女性の言葉や映画のセリフなど、今なお色鮮やかに残る“名フレーズ”から導きます。

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誰かに気兼ねなんかせず、自分が信じたことをやっていけばいいの

Do your thing and don’t care if they like it.

ティナ・フェイ(女優・脚本家/1970-)


1970 年生まれのティナ・フェイは、知的なコメディ女優で脚本家。アメリカのコメディ映画/ドラマ界を牽引する存在として知られています。彼女のブレイクのきっかけは1975 年から続く老舗コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のヘッド・ライターになったことでした。

ヘッド・ライターとは構成作家や出演者たちのアイデアをまとめて、最終的な採用を決める番組の責任者です。1999 年にティナ・フェイが採用されるまでは、この番組に女性ヘッド・ライターはいませんでした。才能のある女性コメディアンのアイデアが番組に採用されず、出演時間も極端に短いことに彼女はフラストレーションを抱えていたといいます。

 

ヘッド・ライターになったティナ・フェイは、各人のコント原稿を吟味する会議で、女性のアイデアを積極的に採用してきました。そうして「サタデー・ナイト・ライブ」に新風を吹き込んだのですが、当初は今までの番組と違うセンスに違和感を覚える視聴者もいたようです。ティナ・フェイたちの活躍を揶揄するように、有名な雑誌記者やコメディアンが「女性が作るコメディは笑えない」と言ったことについて、彼女はユーモアを交えて以下のように自伝エッセイに書いています。

「そんなことを言う人たちに、私のコメディ・センスを無理してわかってもらおうとは思わない。周囲の言葉に萎縮せず、自分が面白いと思ったことをやっていけば、きっと状況は変わっていく」

 

今回引用したのは、そう信じたティナ・フェイのひと言です。

彼女が正しいことは、すぐに明らかになりました。ティナ・フェイは脚本を書いた映画『ミーン・ガールズ』(2004)を大ヒットさせ、ドラマ「30ROCK /サーティー・ロック」(2006 ~2013)では、プロデュース/脚本/主演の三役をこなします。「サタデー・ナイト・ライブ」のヘッド・ライター時代の思い出をもとにしたこのドラマは、テレビ界の栄誉であるエミー賞を受賞。彼女はスターとなり、後続のコメディ女優たちのために道を切り開いたのです。

 

 

 

引用元:『Bossypants(ボッシーパンツ)』(Little, Brown and Company) 著:ティナ・フェイ 訳:筆者

Profile
山崎まどか
コラムニスト、翻訳家。『ビバ! 私はメキシコの転校生』(偕成社)でデビュー。著書に『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)など。

イラスト/黒木仁史 構成/中島宏枝

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