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落語家が考える笑いを届ける楽しさ、ここちよさ|笑ってキレイに#4

笑うことは美容にもメンタルにもいい。では、笑いを生み出す側はどうなのでしょうか。笑いを届ける楽しさについて、注目の女性落語家・林家つる子さんに伺いました。

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古典落語に『子別れ』という名作があります。夫の酒癖と女遊びが原因で別れた夫婦が、幼い息子の橋渡しでヨリを戻す人情噺(ばなし)です。普通は夫目線で話が進むところを、林家つる子さんは〝妻目線〞で再構成する、新しい試みに挑戦しています。

「落語での女性の描かれ方は、基本的に男性目線。本物の女性が演じると、なまめかしすぎると言われることもあります。お客さんにそう感じさせずに聞かせられるようになるのが目標ですが、女性落語家にしかできないこともある。『子別れ』を、私自身が感情移入できるおかみさん目線に改作したのも、その一つです」

伝統を守りつつ、攻めるところは攻めていきたいと語るつる子さん。落語との出合いは大学時代。高校では演劇部で笑いを取る脇役を務めていて、落語の知識はほぼゼロでした。

「大学の新歓でたまたま落語研究会の先輩につかまって、古典落語を見たんです。演劇と違い、美術もセットもないし、演じるのも演出も自分一人。究極のエンターテインメントだなと衝撃を受けました」

“笑い”が仕事になった今、落語がもつ力を実感する場面が増えたと言います。たとえば老人ホームで落語会をしたときのこと。感極まって立ち上がり、盛大な拍手をしてくれたお年寄りがいました。施設のスタッフからは「普段は感情を露(あらわ)にする方ではないので、ビックリしました」と言われたそうです。

「笑いは、人を元気にします。古典落語は、江戸時代の頃に作られたものですが、今でもこんなに笑ってもらえる。これまで受け継がれてきた笑いを皆さんにお届けできるのが、私にとって一番の喜びです。心が疲れたら、ぜひ寄席に足をお運びください。腐った豆腐を名物だと偽って食べさせたり、お灸を熱くないと言い張ってやせ我慢をしたり。落語の登場人物たちを見れば、自分の悩みがちっぽけに思えるはずです」

■笑いを生むコミュニケーションのコツ

POINT1:相手が求める話題を選ぶ

「落語家は客層に応じて噺(はなし)を変えます。相手の好きな話題を選ぶのが、笑いを生むコツです」

POINT2:バカバカしいと感じてもとにかく口に出してみる

「何をおもしろいと思うかは相手次第。人に言うまでもないと思い込まず、口にしてみましょう」

POINT3:身ぶり手ぶりはオーバー気味に

「落語も所作がなければおもしろさは半減。動きを大きくすることで笑いが生まれやすく」

POINT4:答えたくないときは質問返しで

「『結婚は?』と聞かれたら『どう思います?』と質問返し。角を立てずに話をそらせます」

POINT5:気持ちが沈むときほど口角を上げてみる

「形から入るのは重要! 笑える心境ではないときも、口角を上げると気分も上がってきます」

 

PROFILE
林家つる子さん
落語家。1987年、群馬県高崎市生まれ。中央大学在学中、数々の学生落語の大会で入賞。2010年、九代目林家正蔵に弟子入り。2015 年、二ツ目昇進。アイドルオーディションやラップなど、同世代に落語を広める活動にも積極的に挑戦中。

撮影/服部希代野 ヘア&メイク/イワタユイナ 取材・文/伊藤彩子

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