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きょうの夢ごこち|小林エリカさんエッセイ#1

作家・小林エリカさんのスペシャルエッセイをお届けします。

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きょうの夢ごこち|小林エリカさんエッセイ#1

部屋の床にごろりと寝転んで、窓から射し込む強い陽の中を、ゆっくりと揺れながら埃が舞い降りるのを見る。子どもの頃から、そうして時間を過ごすのが好きだった。

 

小さな埃は斜めにゆらりと落下してゆくと思うと、また反対方向へ向きを変えて動き出す。その不思議な動きは、いつまで見ても少しも飽きない。

大人になって本を読んでいたところ、その埃の落下の動きというのが、「ブラウン運動」と名づけられていることを初めて知った。19世紀、植物学者のロバート・ブラウンさんという方が、水中に流出した花粉の微粒子を観察していたとき、かの運動を発見したのだとか。

後には、アインシュタインも、その運動により、原子や分子の存在を実験的に証明できる可能性を指摘したらしいし、その運動を数式で表すこともできるという。

私は大の字になって、ひたすら宙を舞う埃を眺めながら、考える。こんなものの動きを、ひたすら人生をかけて研究し続ける人たちがいるのかと思うと、世界は広い。もちろん、おかげで原子や分子の存在が証明できることになるともなれば、かなり偉大な発見には違いないのだろうけれど。

埃を目で追ううちに、私は決まってうとうとしてくる。背後の太陽が雲に隠れて光が微かに淡くなる。

 

小春日和の午後などは、「ブラウン運動」の観察にうってつけである。何もかもを放り出したまま、ただ寝転がるだけでいい。普段は目の敵にして、掃除機で追いかけ回している小さな埃たちも、その瞬間だけは光の中で輝いていて、何よりも美しく見える。

文と絵
小林エリカ

作家・マンガ家。『マダム・キュリーと朝食を』(集英社)で芥川賞・三島賞候補に。アンネ・フランクと実父を題材にした『親愛なるキティーたちへ』(リトルモア)ほか著書多数。

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