
朝のスキンケアは、メイクの仕上がりも1日の気分も左右する!|メイク前のスキンケア#1
今どき感のある素敵なメイクは、素肌美を感じさせる軽やかでナチュラルな印象が必須です。スキンケアとメイクの効果を知り尽くしたヘア&メイクアップアーティストの吉川陽子さんとモデルのANNIEさんに、美しい仕上がりの鍵を握るスキンケアの極意を語っていただきました。
薄づきのナチュラルな美肌感が重要視される時代になった
スタジオに入って顔を合わせた時点から、もうその日のメイクは始まっている、と声をそろえる吉川さんとANNIEさん。
ANNIE :スタジオにはノーメイクの状態で入るので、ヘアメイクさんは私の肌を見たらすぐ、普段どんなスキンケアをしているのか、そしてメンタルの状態すらもある程度は判断できちゃいますよね。
吉川 : そうですね。特に撮影では「今日はこういうイメージで」というのが明確。肌状態を見て、触れて、そのイメージを達成するため、まずスキンケアでの対策を考えます。そこでひと手間をかけるかどうかで、メイクの仕上がりが大きく変わってきます。ANNIEさんはいつも肌の状態が安定しているので、さすがプロだな、と思わされます。
ANNIE :昔は盛るメイクで美しさを装うことに価値が置かれていたと思うんです。でもいつからか、ナチュラルな仕上がりほど美しい、という価値観になって。紫外線対策はもちろん、ストレッチで全身の巡りをよくすることなども、もはやスキンケアの一環だと感じています。
吉川 :スキンケアで肌の水分量をしっかり高めた肌は、透明感のある仕上がりになり、メイクがぐんと長もちするんです。
ANNIE :いつも、保湿にたっぷり時間をかけてくれますよね。
吉川 :肌がひたひたっとうるおうことが最優先なので、私は化粧水を何度もなじませます。オルビスユー ローションは、ぐんぐん浸透※してくれるので時間がないときも頼りになります。
ANNIE : 私は、オルビスユーセラムの感触が好き。
吉川 :デイエッセンスは、さらっと軽やかで、日焼け止め効果もあるし、肌の調子がいいときはデイエッセンスだけでも十分なほど。
ANNIE :私の場合、撮影が続いて肌を少し休ませたいときは、できるだけメイクを軽くします。また、朝起きたら鏡で自分の顔を見て、むくんでいるな、と思ったらスキンケアしながらマッサージをしたり、その日その日の肌の状態に合わせてアイテムの足し引きは欠かしません。
吉川 :朝、鏡を見る習慣はぜひ皆さんにも真似してほしい。1秒でも2秒でもいいから鏡の前で肌と対話する時間を作るだけで、1日のスタートに差がつきます。適切なスキンケアで肌が目覚めると、目の開きや顔色のよさも変わる。ナチュラルな美しさを目指す方は、だまされたと思って実践してみてほしいです。
モデル ANNIEさん
長身かつクリアな美肌のもち主で、ファッションをはじめ、ビューティ、ライフスタイルなどあらゆる分野で活躍。ショー、雑誌、広告、ミュージックビデオなど多方面のメディアで、その透明感のあるたたずまいを目にすることができる。
ヘア&メイクアップアーティスト 吉川陽子さん
ファッション誌やライフスタイル誌をはじめ、幅広いメディアでモデル、女優、ミュージシャンのヘア&メイクを担当。その人の個性を活かしながら透明感を引き出し、美しいバランスを見い出すメイクアップスキルが高い支持を得ている。
撮影/田村昌裕(freaks) スタイリング/荻野玲子 ヘア&メイク/吉川陽子 モデル/ANNIE 取材・文/いしづか久見子