
キレイを引き出すお助け栄養素
栄養をバランスよく摂ることは、美しくあるためにも大切なこと。とはいっても、忙しいと食生活が乱れ、偏ってしまいがちに。そこで、意識して摂りたい、キレイのための栄養素を紹介します。
鉄&葉酸
血液を作るのに必要な鉄。血行を促してコラーゲンの生成を助け、肌にハリとツヤを与えます。鉄は毎日一定量排出されるほか、女性は月経でも失われるため、積極的に摂取しましょう。鉄が不足していると朝の目覚めが悪くなることも。
細胞の分裂を促し、肌のターンオーバーを活性化する葉酸は、造血をサポートするため、鉄と一緒に摂ると効果的です。
ビタミンC&ビタミンB2
シミを予防して、透明感のある肌を作る
“美白のビタミン”ともいわれるビタミンCは、コラーゲン生成に不可欠。シミを予防し、肌に透明感をもたらします。ただストレスで消費されやすく、体内にも2~3時間しかとどまることができないため、こまめな摂取が効果的。
ビタミンB2は、脂質の代謝をスムーズにする働きが。皮脂量を適正にコントロールし、肌表面をなめらかに整えます。
カルシウム&ビタミンD
骨を作り、丈夫にするカルシウム。毎日一定量排出されるため、足りないと骨粗鬆症の原因に。姿勢も悪くなり、顔の骨密度も低下するのでシワが増え、実年齢より老けた印象になってしまいます。
摂るときは、カルシウムを吸収するのに必要なビタミンDも一緒に。ビタミンDは紫外線を浴びることで生成されるので、適度な日光浴も心がけて。
ビタミンB群&アミノ酸
加齢とともに低下してしまう代謝をアップさせるのに役立つビタミンB群。なかでもビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変える働きがあり、ダイエットにも欠かせません。不足するとだるさや疲れの原因になるので、忙しいときこそしっかり摂りましょう。
疲労回復効果があるアミノ酸をプラスすれば、一日中いきいきした表情に。
オリゴ糖&酵素
善玉菌を増やし、腸内環境を整えることは、美肌を作るための土台になり、栄養素の吸収もよくなります。しかし、動物性タンパク質に偏った食生活を送っていると、悪玉菌が増加する原因に。特に肉をよく食べる人は、善玉菌のエサとなるオリゴ糖を摂り、善玉菌を増やす工夫を。
タンパク質の分解を促進する酵素も意識して摂取しましょう。
ビタミンA&ルテイン
スマートフォンやパソコンの使いすぎで、乾燥しがちな目を保護するのがビタミンA。目や皮膚、のどなどの粘膜にうるおいを与えて丈夫にする効果があり、乾燥する季節には特に摂りたい栄養素です。
抗酸化作用をもつルテインは、ブルーライトから瞳を守ります。うるおいのある瞳はアイメイクも映え、目元の印象をアップします。
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ビューティー栄養素チェック教えてくれたのは...
篠原絵里佳さん
管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士、睡眠改善インストラクター。食事と睡眠の観点から健康と美容にアプローチする「睡食健美」を提唱。
イラスト/いとうひでみ