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美しさ、それぞれ[紫舟さん編]

美しさは、十人十色。年齢や環境にかかわらず、すべての女性に宿るものです。今回取材をしたのは、さまざまな分野で自分らしく人生を歩む、3人の女性たち。そのまなざしや表情は、内面から輝く美しさに満ちあふれていました。

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筆を使って書く。その行為が心を穏やかにし、美しい精神性を育む。

書家の紫舟(ししゅう)さんは、従来の書にとどまらず、書を彫刻や絵画などと組み合わせた斬新な作品を世に送り出しています。文字を手で書く機会が減っている今、書の魅力をどうとらえているのでしょうか。

「ペンやパソコンがこれほど広がる中、なぜ書は約1300年消滅しなかったのか。それは、筆で文字を書く行為が、人の精神性を高めてくれることに大きく寄与しているからです」

たとえば、柔らかい筆先をコントロールするのに必要なのは集中力。書き直しも禁じられているため、手本から墨の量や筆の運びを読み取り、ワンストロークで多様な線を表現することも求められるそうです。

「写経がいい例ですが、筆で書くという行為に没頭することで、怒りや悲しみといった感情から解放され、心を静めることができます。心療内科などない時代から、複雑な心の問題に寄り添い、心を成長させるのも書や伝統文化の役割の一つでした」

筆で書くことで美しい精神性を育む書は、鑑賞する作品として「美」が感じられるのはもちろん、ライブパフォーマンスなどで紫舟さんが書に向かう姿も凛とした美しさをたたえています。

「ことさら美しいものを作ろうと、意識することはないんです。ただ、これまで何年にもわたって京都や奈良に足を運び、古今の名宝を見る、人間国宝や匠(たくみ)と呼ばれる方々にお会いして話を聞き、一緒に手を動かして作るといった鍛錬を繰り返してきました。本当にいいものを見たり、器を作ってみたりしたことで、日本の伝統美が作品のベースになっているのかもしれません。ちなみに書いている姿を美しいと感じるのは、スポーツ選手のフォームが美しいのと同じ。最適な動きを突き詰めた機能美がそこにあるからです」

本物に多く触れたことで観察力や洞察力が養われ、物事の本質を見抜けるようになったという紫舟さん。それが「スチールで書の彫刻を作る」という常識を打ち破る作品を生む原動力になっているそうです。

「もともと文字は、動物の骨に彫られた立体的な表情をもつものでした。書は紙に書くものという常識にとらわれていると“文字はあくまでコミュニケーションの手段であり、平面かどうかは重要ではない”という本質を見誤ってしまうんです」

旧来の価値観をひっくり返すことほどおもしろいことはないと語る紫舟さん。深い洞察力をもつ彼女に「美しい人とは?」と尋ねたところ、一風変わった答えが返ってきました。

「利き目ではないほうの目に、愛が満ちている人ですね。利き目は嘘をつきますが、そうでないほうの目にはその人の本質が表れるんです」

紫舟さんの美の習慣
作品制作の間は肉や魚を断ち、集中力を研ぎ澄ませるという紫舟さん。「その分心身をリラックスさせるために、普段は22時には就寝し、朝はストレッチとトレーニングを。仕事が終わったら、自分の時間を確保するようにしています」

 

PROFILE
紫舟
ルーヴル美術館「フランス国民美術協会展」で金賞・審査員賞金賞を受賞。2017年「紫舟 作品展」は上皇・上皇后両陛下も鑑賞された。文字が内包する感情を表す作品は書の領域を超えた現代美術と評される。

撮影/服部希代野 ヘア&メイク/伊藤礼子(Atelier SABFA) 取材・文/伊藤彩子

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