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『ウォークス 歩くことの精神史』|ひとり時間は読書時間#2

心がほっとあたたかくなったり、生きるヒントを得たり……。幸せな気づきを与えてくれる一冊を、コラムニスト・山崎まどかさんが紹介します。

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休日の一冊

『ウォークス 歩くことの精神史』(左右社)
レベッカ・ソルニット・著 東辻賢治郎・訳
「歩くこと」が思考と文化に深く結びつき、創造力の源泉であることを解き明かす歴史的傑作。

男性が女性に上から目線で解説すること=マンスプレイニングの語源となったエッセイで有名な、作家のレベッカ・ソルニット。ユニークな視点の文化論でも知られている彼女の『ウォークス 歩くことの精神史』は、“歩く”という人にとっては当たり前の行為から、驚くほど豊かなフィールドに話が広がっていく本です。

巡礼の旅から抗議のデモまで、歩くことによって人は自分を探し、意見を表明するのです。ワーズワースのようなロマン派の詩人たちは歩いて風景を見て、そこに美しさを発見しました。それはただ目的地に行くだけではなく、その間の道のりを楽しむ観光旅行の起源となりました。

街や自然の中を歩きながら、思想をまとめる作家たち。街の広場を回遊することで恋人を見つける風習をもつ、中南米の若者たち。ソルニットの本を読むと、歩くことによって私たちが出会う、多種多様な物事に気がつかされます。

何より、歩くことはどこにでも行けるという“自由”につながっています。散歩に出かけて、自分を解き放ちたくなるような一冊です。

 

Profile
山崎まどか
コラムニスト、翻訳家。『ビバ! 私はメキシコの転校生』(偕成社)でデビュー。著書に『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)など。

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