
春の揺らぎ肌を乗り切る方法|美容のプロに聞いてみました!
春は肌が揺らぎやすく、荒れがちな時季。トラブルレスな肌で、春を快適に過ごすための秘訣を、美容のプロに教えてもらいました。
春は肌が揺らぎやすい
バリア機能が低下すると、角層に隙間が生じてうるおいが逃げやすく、ターンオーバーも乱れがちになります。肌が土台から乾いて不安定になっているので、いつも通りのスキンケアをしていても肌トラブルが続出。きちんとケアをすることが必要です。
花粉対策はクレンジングとインナーケアで
花粉は、気温が上がってベタつきがちな肌にくっつきやすく、バリア機能が低下している春の肌には刺激となります。さらに、肌が弱っている場合、花粉によってかゆみが発生することもあります。肌を摩擦することでバリア機能はますます低下し、ターンオーバーも乱れることに。角層細胞が未熟なままになることで、細胞の隙間が大きくなって水分が蒸発。うるおいを保てず肌がガサガサに……という負のスパイラルが引き起こされます。
花粉でムズムズする肌を立て直すには、クレンジングとインナーケアの2点がポイント。肌に付着した花粉をやさしく落とす外からのケアと、飲んでうるおう力を高める内からのケアを、両方行いましょう。
オフクリーム(左)は肌をじんわり柔らかくほぐしながらメイクオフできる、極上テクスチャーのクレンジングクリーム。うるおい環境を整えます。クレンジングジェル(右)は、3種の保湿成分を配合したぷるぷるの濃密ジェルが、メイクになじんで液状に変化。うるおいを守って肌はしっとり。
からだの内側からうるおいを補給できるインナーケアは、バリア機能が低下して弱った肌の強い味方。サッと飲むだけでケアできるので、忙しい人にも最適。効果を高めるためには、毎日同じ時間に摂取するのがベストです。
オルビス ディフェンセラ(特定保健用食品)
米胚芽由来のグルコシルセラミドを配合し、飲むだけで肌の水分を逃がしにくく。乾燥が気になる人に適していると国に認められた日本唯一*1の「肌にもトクホ」。ゆず、ピーチ、マスカットと3種のフレーバーで、水なしでも手軽に飲むことができます。
*1販売商品として
揺らぎ肌は紫外線ダメージを受けやすい
肌がジリジリと焼ける実感がなくても、春はかなりの紫外線が降り注いでいます。
気温が上がり始める3月から紫外線量も急上昇。この時季の肌は、バリア機能が低下しているので紫外線ダメージを受けやすく、うっかり焼けにも注意が必要です。そのため、3月から日焼け止めはマストなのです。
1本で紫外線カットと美肌下地を両立。さまざまな外的刺激からも肌を守り、白浮きせずツヤ肌に仕立てる絶妙な色設計。保湿感重視ならモイストタイプ(左)、サラッと軽い仕上がりがお好みならライトタイプ(右)を。
揺らぎ肌はインナードライ状態
先述の通り、春は気温や湿度などの環境の変化や外的要因により、肌のバリア機能が低下します。そうすると、角層内の水分がどんどん失われていく一方に。水分が足りないので、それを補おうとして肌は皮脂を過剰に分泌してしまうのです。
皮脂は多すぎると肌への負担となり、時間が経つと酸化します。その酸化した皮脂が刺激となり、肌の機能はますます低下。肌内部の乾燥も表面のテカリも加速するという悪循環に陥ります。
インナードライ状態を改善するには、水分を補うことが最優先。化粧水でたっぷりのうるおいを与えて、モイスチャーでしっかりと守る、基本のケアを丁寧に行いましょう。肌の調子のよさを左右するのは角層の水分量。たしかなうるおいで、肌の内側がカラカラな状態から脱出しましょう。
ローション(左)は抜群の浸透力で、乾燥している部分を優先的に保湿。肌内部をたっぷりのうるおいで満たし、刺激に負けないひたひたな角層状態に整えます。モイスチャー(右)はうるおいを引き寄せてつなぎ、もっちりすべすべな状態を保ちます。
※肌タイプにあわせてしっとり(M)とさっぱり(L)がお選びいただけます。
肌のかたさやごわつき、化粧水のなじみが悪いと感じたら角質ケアも並行して行うのも◎!春の揺らぎや乾燥が気になる方は、マイルドな使用感の乳液タイプがおすすめです。リッチミルキーリファイナーは濃密なミルクテクスチャーで、古い角質をやさしくオフ。大人の肌を明るくやわらかな印象へと導いてくれますよ。週に2~3回、洗顔のすぐあと、化粧水の前に1品プラスして。
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角質ケアについてもっと詳しく
揺らぎ肌はニキビができやすい
春になり気温や湿度が上がると、自然と肌はベタつきがちに。さらに、花粉など空気中の浮遊物が肌につきやすくなります。そういった、皮脂や外的要因によって毛穴詰まりを起こし、ニキビができてしまうのです。
また、バリア機能の低下にともなう乾燥も、ニキビの要因に。うるおいが不足すると皮脂がどんどん出てきてしまい、その皮脂がニキビのもととなるアクネ菌のエサになります。
ニキビをケアするには、有効成分が配合されているアイテムを投入するのがおすすめ。たっぷりの泡で揺らいだ肌をやさしく洗い、すぐにうるおいをチャージしましょう。
クリアフルシリーズ(医薬部外品)
ウォッシュは(左)肌をいたわりながら洗い上げ、毛穴詰まりをすっきりオフ、ローション(中央)は毛穴の奥にまで有効成分が浸透*5。健やかな肌に整えます。モイスチャー(右)は、ゴワついた肌をしっとりした柔肌へ。バリア機能の低下とニキビを防ぎます。
*3 グリチルリチン酸ジカリウム(甘草由来)=ニキビ・肌荒れ防止有効成分 、紫根エキス(シコニン)=肌コンディションを整える整肌成分 、ハトムギエキス(ヨクイニンエキス)=植物性保湿成分、ヨモギエキス=植物性保湿成分 、アロエエキス(アロエエキス(2))=植物性保湿成分
*4 テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル、天然ビタミンE、イノシット、フィチン酸、ユズセラミド、スフィンゴ糖脂質=肌をなめらかに整える整肌成分
*5 角層まで
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島田久美子
オルビス エグゼクティブビューティディレクター。複数の化粧品会社において、アドバイザーとして活躍。美容マニアで「キレイになることを諦めない」がモットー。豊富な接客経験と美容に関する膨大な知識を元に、現在は店舗接客のコンサルティングや育成、各ブランドの美容コンセプトの構築支援を手がける。
撮影/永澤結子 取材・文/橋場鈴里
※こちらの記事は20年2月に配信したものを再編集しております。