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『チャックより愛をこめて』|ひとり時間は読書時間#4

心がほっとあたたかくなったり、生きるヒントを得たり……。幸せな気づきを与えてくれる一冊を、コラムニスト・山崎まどかさんが紹介します。

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休日の一冊

『チャックより愛をこめて』(文春文庫)
黒柳徹子・著
喜怒哀楽と出会いに満ちた、ニューヨークでの1年を生き生きと描いた著者初のエッセイ。

いつまでもチャーミングな黒柳徹子さんは、エッセイの名手でもあります。中でも1年間にわたるニューヨークの暮らしを綴ったこの作品は、とびきり楽しくて、彼女の瑞々しい感性がきらめいています。

黒柳さんがニューヨークでアパートメントを借りて暮らし、演劇学校に通い始めたのは1971年9月のこと。NHKの専属女優第1号であった彼女はもう15年のキャリアがあり、ドラマで既に人気者でした。「しばらく仕事を休んで、一息をいれようと決心した」と彼女は書いていますが、勇気のいる選択でもあったはずです。

でもそんなプレッシャーは感じさせないほど、ニューヨークの暮らしでの黒柳さんは伸びやか。ホルターネックのブラウスにパンタロンという最新流行のスタイルでマンハッタンを歩く写真もスタイリッシュで、まるでオードリー・ヘプバーンのようで素敵です。

いくつになっても新しいチャレンジをして、ワクワクして生きる。黒柳さんの自由な精神を感じさせる、ユーモアにあふれた一冊です。

 

Profile
山崎まどか
コラムニスト、翻訳家。『ビバ! 私はメキシコの転校生』(偕成社)でデビュー。著書に『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)など。

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