
すきま時間にトライ!セルフコンパッションを高める簡単メソッド|セルフコンパッションのすすめ#2
胸やお腹に手を当てたり、自分にやさしい言葉をかけたり、今の自分の状態に気づき、受け入れるための、手軽なメソッドを紹介。習慣にすることで、心穏やかに毎日を送れるようになります。
安心できる場所を、やさしくタッチする
セルフコンパッションを高める基本的なメソッド「スージングタッチ」。胸や腕、お腹など、自分が安心感を得られる場所に手を当て、少し圧をかけて押さえます。手からからだへやさしさが流れ込むようなイメージで。電車の中など気づいたときに行いましょう。
寝る前は自分にやさしい言葉をかける
つらいことがあったら、自分に対して「つらかったね」と言ってあげましょう。次に「こんなことがあったら誰でもつらいよ」と声をかけて。そして「スージングタッチ」をし、「穏やかに過ごせますように」など、自分がやさしいと感じる言葉をつぶやきます。
ここちよい肌ざわりのものをさわる
肌ざわりのよいものに触れるだけでもセルフコンパッションの実践に。ペットをなでたり、ぬいぐるみを抱きしめたり、自分がここちよく感じるものならOKです。からだに直接触れるタオルなども、気に入った肌ざわりのものを選んで使うのがおすすめです。
コーヒータイムで自分への気づきを高める
ほっとひと息つくコーヒータイムに、いつも当たり前のように飲んでいるコーヒーに意識を向けてみましょう。カップの温かさなどを感じながら、じっくりと味わいます。自分に対して「おつかれさま」と思いながら飲むことで、気持ちがふっと楽になるはず。
教えてくれたのは...
富田拓郎先生
中央大学文学部心理学専攻 教授。博士(人間科学)、臨床心理士、公認心理師。国立精神・神経センター精神保健研究所の科学技術特別研究員などを経て現職。監訳に『マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック』(星和書店)がある。
イラスト/牛久保雅美 取材・文/柏木亜衣