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マリリン・モンローも苦労したダイエット|美容史#5

教科書には載っていない、知られざる美容の歴史を紹介します。

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エリザベート皇后のダイエット法

さまざまなダイエット方法が生まれては消えていく、現代。歴史の中のダイエットも、そのような試行錯誤から始まりました。世界的に大流行した最初のダイエット・メソッドが開発されたのは、19世紀末のアメリカです。

フレッチャーという大富豪の男性が提唱した、何でもよく噛んで食べることで、食事量を減らして痩せるという方法はフレッチャーイズムと呼ばれ、人気を呼びました。

ダイエットの苦しさを普通の女性は耐えることはできないなどと当時は考えられ、ダイエットを熱心にしているのは贅沢な会食の機会が多く、太る危険性の高い富裕層の男性が中心だったのです。しかし、20世紀も半ばになると「見られる職業」の女性、つまりハリウッドの女優などは決死の覚悟でダイエットに取り組み始めました。

グラマラスで、ふっくらとしたイメージの強いマリリン・モンローですが、彼女もダイエットを行っていました。しかし彼女があるとき公開した、体形維持のためのメニューときたら、アイスクリーム、ステーキ、生野菜だけを食べ、1日に10分の運動を行うというもの。当然ながら、マリリンは体形維持に失敗。ムチャな自己流ダイエットを続けて肌も髪もボロボロ、心身の健康さえ損ねてしまいました。

「どんな手段を使ってでも、痩せたい!」という願望をスリムダウンさせることが、ダイエットの秘訣かもしれません。痩せることにこだわるがあまり、健康を失っては元も子もありませんから。

 

 

Profile
堀江宏樹
作家、歴史エッセイスト。古今東西の恋愛・生活文化に造詣が深く、さまざまなメディアで執筆中。『愛と欲望の世界史』『ときめく源氏物語』(共に王様文庫・三笠書房)など著書も多数。

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