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『自分ひとりの部屋』|ひとり時間は読書時間#6

心がほっとあたたかくなったり、生きるヒントを得たり……。幸せな気づきを与えてくれる一冊を、コラムニスト・山崎まどかさんが紹介します。

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休日の一冊

『自分ひとりの部屋』(平凡社)
ヴァージニア・ウルフ・著
片山亜紀・訳
英国のモダニズム文学を代表する作家による、“女性と小説”の歴史を紡いだ名随筆。

ヴァージニア・ウルフが、1928年にケンブリッジ大学の女生徒たちに向けて行った講演をもとにしたエッセイ。

“女性と小説”というテーマで彼女がレクチャーしたことは、女性と仕事、自己実現、自立といった問題を含んでいて、フェミニズムを語るうえで欠かすことのできない1冊となっています。

90年以上前にウルフが語った問題は、現代の女性にも大いに通じるところがあります。彼女は「もしもウィリアム・シェイクスピアに妹がいたら」と仮定の話をします。もし彼女が兄と同じように才能があったとしても、それを開花させることができなかったかもしれない。歴史の中には、そんな女性たちが数多く存在するのも事実です。

そうならないために、私たちはどのように生きたらよいのか? 社会制度や私たちのパートナーとの関係は、どのようによりよい方向に変えていくべきか? 女性の本当の幸せとは何なのだろうか? それは恋愛や結婚だけではないはずです。自分に問いかけ、深く考えるべき種を教えてくれる、素晴らしいエッセイです。

 

Profile
山崎まどか
コラムニスト、翻訳家。『ビバ! 私はメキシコの転校生』(偕成社)でデビュー。著書に『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)など。

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