IN HER LIFE #02

NAOKO
UCHIDA

IN HER LIFE #02

NAOKO
UCHIDA

旅先で、その土地独特の光や空気感をフィルムカメラで切り取る作風が印象的。4月に出産したばかり。

その一瞬しかない空気感を
写真に残したい

写真はもともと趣味でした。最初はスマートフォンでランチの写真や花の写真を撮っていただけ。そこからデジタルカメラに移行してその魅力にはまってしまい、最終的にフィルムカメラを手に入れたんです。写真好きの友人たちとワイワイ旅に出かけて、その先で風景を写真におさめることが楽しくて、没頭していました。

2012年からインスタグラムのアカウントを開設。そこから少しずつお仕事のご依頼をいただくようになりました。仕事内容は、雑誌の旅企画などが多いです。一生に一度しか訪れないかもしれない場所で、そのときの空気感、色や光を写真におさめるのは特別な行為という気がします。私が旅先の写真に惹かれるのは、それが理由です。

見たときにおだやかな気持ちになれる写真を撮りたいと、ずっと思っています。デジタルカメラで撮った写真は、拡大すると四角いピクセルの集合体です。でも、フィルムカメラで撮った写真は丸い粒子の集合体なんです。だから、肌や光の表現がなめらかでやさしい。自分の表現したい世界観には、フィルムカメラがあっているなと思います。

誰かのために撮ることが
楽しくなった

趣味で写真を撮っていたときは、自分の好きなものを好きなように撮っていればよかった。仕事となると誰かの気持ちを考えながら撮っていかなければなりません。これが最初はプレッシャーで、後悔や反省の連続でした。もう無理なのではないかと思うこともありましたが、こうして続けてきて振り返ると、全てが成長のきっかけだったと感じます。

今は「人のために撮る」ということが自分にとって大きなモチベーションになっているんです。どんな反応をいただいても自分にとっての糧となりますし、喜んでいただけたら本当に嬉しいですから。フォトグラファーになるまでは専業主婦でした。写真を始めて、本当に人生が彩り豊かになったなと感じています。

4月に娘を出産したばかりで、今は少しお仕事をセーブ中。以前はあまり子どもへの興味がなかったのですが、今は世界中の子どもたちが可愛く見えるようになりました(笑)。娘が生まれたことで、彼女が大きくなったときに、自分の撮った写真を見て楽しんでもらえるといいな、という気持ちが、もうひとつのモチベーションになっています。

家事、育児、仕事、
すべては「楽しみながら」

出産して、生活がガラっと変わりました。トイレも歯磨きも睡眠も食事も、自分のことがなにひとつままならない!これまで自由な時間が長かったので、最初はそのギャップにパニックになるほどでした。でも、だんだんそのカオス状態に慣れてきて、時間がないなかでどう楽しむかを建設的に考えるようになりました。

美容にかける時間もほとんどないなかで、土日の1時間だけは娘を夫にお願いして、ゆっくりお風呂に入ることを死守させてもらっています。ほかには、娘とお風呂に入りながら片手間にマッサージをしたり、娘と一緒に寝転びながらストレッチをしたり……、とにかく娘と一緒にいながらできることを、楽しみながら探しています。

どんなことも、楽しみながらがモットーなんです。基本的に、すべては捉え方次第だと思っていて。ネガティブな状況も見方によってはプラスになる側面があるはずです。だから、忙しいときや大変なときも、自分でコントロールして楽しい方向に持っていきます。そういう生き方が好きだし、切り替えが得意なほうなんだと思います。