今月のテーマ
全身を効果的に活性化!ピンポイントで筋膜リリース
POINT1.筋膜を緩めて、柔軟性のあるからだ作り
筋膜とは全身に張り巡らされた筋肉を包む、第二の骨格ともいわれる膜。筋膜を適切に緩めると、からだの動きがしなやかになります。
POINT2.筋肉同士の癒着を取り筋肉の動きをよくする
運動不足や不自然な姿勢などでかたくなっていた筋膜をほぐすと、筋肉のコンディションも整います。ストレッチや筋トレがスムーズに。
POINT3.トレーニング効果を上げて血行促進!
癒着が取れて動かしやすくなった筋肉を使ってトレーニングすると、血液やリンパの流れが促進され、引き締めの効果も期待できます。
LET’S TRY
肩甲骨周りはテニスボールでほぐす
肩甲骨周辺の筋肉は、テニスボールを使ってピンポイントでほぐすと、肩こりに効果あり。肩もよく動くようになり、姿勢も整います。
①あぐらの状態で左手にボールを持ち、右の肩甲骨の上に置く。
②そのまま仰向けになり、両膝は肩幅くらいに開いて立てる。左手は頭の下、右手はからだの横に伸ばし、手のひらを天井に向ける。
③お尻を軽く上げて、前後に小さくからだを10回揺らす。ボールが、肩甲骨の内側の筋肉をほぐすのを感じて。反対側も同様に。
お尻の筋膜を緩めて下半身のめぐりアップ
デスクワークなどで、圧迫されていることが多いお尻の筋肉。ピンポイントでほぐすだけで、血行促進の効果が期待できます。
①両膝を立て、上半身は後ろに45度傾ける。顔はまっすぐ正面。両手は手のひらを外側に広げながら、お尻の後ろに。
②両膝をそろえて右へ傾け、重心をお尻の右側にのせる。
③そのままの姿勢で両脚を上げ、小さく前後に10回揺らす。反対側も同様に。
内ももを外に押してたるみを防止
座りっぱなしなど同じ状態が続くと、そけい部の筋肉がかたくなりがち。同時に内ももの筋肉も弱り、たるみの原因に。ほぐして太ももをすっきりさせましょう。
①あぐらの姿勢から、左脚を横に伸ばす。開く角度は無理のないポジションで。
②左脚のももの内側に、右手の親指のつけ根をのせ、筋肉を外側に回転させるように押していく。
③ ②の動きを、膝からそけい部に向かって、隙間なく移動。②③を5回続ける。反対側も同様に。
撮影/国井美奈子 取材・文/杉村道子