困ったときこそクールダウンを心がけて｜本音をそっと隠す、言葉の「お作法」教えます #１

相手の心に寄り添うような前置きの表現は「クッション言葉」と言われ、相手に、あなたが本当に伝えたい内容を冷静に受け止める余裕を与える効果が期待できます。そして、伝える「事実」や「お願いごと」は、言われたほうも明るくポジティブになれるような表現や言葉を選びたいですね。自分の本音と相手の気持ち、共に尊重する、「伝える」作法をぜひ実践してみてください。

CASE_1
同僚から、休日のバーベキューに誘われたとき

心のつぶやき

わっ、アウトドアって苦手なんだよね

せっかくのお誘いでも、苦手な分野なら正直に断るのが正解。誘ってくれたことに感謝してから、代替案を伝えては？「あなたが選ぶお店はおいしいから、今度はランチに誘って」など、相手への敬意を込めて逆に提案してみてもいいでしょう。

本音を上手に包んで

誘ってくれてありがとう。実はこの季節の日差しが苦手で……
インドア企画があったらご一緒したいな

CASE_2
仲間内で陰口を言っていた、と誤解されてしまったとき

心のつぶやき

私そんなこと言ってないのに（涙）

噂話の場にいただけで「陰口を言った」と誤解されることも。否定したい気持ちを抑えて、相手が傷ついている状況を改善することが先決です。「嫌な思いをさせて申し訳ない」という気持ちをまず伝えてから、誠意をもって事実の説明を。

本音を上手に包んで

気分悪くさせてしまったみたいね……ただ、私、その話はしてないのよ

教えてくれたのは

大野萌子さん

日本メンタルアップ支援機構代表理事。コミュニケーションについての講演・執筆などで活躍中。近著に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』（サンマーク出版）。

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