No.1の外側で|なにげなWeekly
オルビス社員のひなたと靴下柄の相棒猫・くつしたさんの凸と凹な毎日。うっかり!が発生してちょっと残念な日だって角度を変えれば愛おしくなる。そんな瞬間を捉えた、ほぼノンフィクションなお話を、週替わりでお送りします。
No.1の外側で
こんにちは。ひなたです。
我が家の教育方針のせいか、生まれ持った気質のせいか、幼少期のわたしはとにかく目立ちたがりでした。何でも立候補して前に立つタイプだったのですが、気付けば「謙虚さ」を美徳としていた集団の中でやや浮く存在に。なるほど、パフォーマンスでも良いから少し控え目にしないと面倒くさいな?と思い、「何かで1番になれば、周りが持ち上げてくれそう」とよこしますぎる心で、やたらと負けず嫌いな子になりました。
祖父母の家に遊びに行ったある日。謎の置物コレクションの中に見慣れないものを見つけました。何かのトロフィーらしきもので、表彰なぞされたことのないわたしは、我が家にそんなすごい人が存在するのか…!?と衝撃。祖母に詰め寄ると「それは、じいちゃんがゴルフで獲ったブービー賞だよ」と。
ブービー賞とはビリから2番目に贈られる賞のことで、「狙って獲れないから実は難しい」と聞き更に激震。ビリから2番目が讃えられる……?目から鱗、完全にパラダイムシフトが起きました。聞けば祖父はやたらとブービー賞と獲ると有名(?)だそう。何かで一番にならなくてもいい…もともと特別なOnly one ってことでしょうか。
この日からわたしは勝ちにこだわることをやめ、自分だけの線路をひいて走り始めます。手始めに、なぜか1年中半袖短パンガールになった話はまたいつか……。
イラスト/タソカレー
編集/間野加菜代(Cumu)
文/神谷日向子






















