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地球遺産「バオバブ」の神秘な力

写真／吉田繁地球遺産「バオバブ」の神秘な力との出会い年間を通して太陽からの熱エネルギーを最も多く受け、地球上で一番高温多湿な赤道直下。その赤道をはさんで南北共に約240キロの間に見られる常夏のサバンナ気候は、3～9か月間、雨が降らない乾季と、一時の短い雨季で成り立っています。地面はカラカラに乾き切り、草木も枯れ果てるこのサバンナ（熱帯草原気候）の過酷で長い乾季をものともせず、砂漠地帯のすぐ手前まで林立している巨樹。それが「バオバブ」です。

「UPSIDE-DOWN TREE（さかさまの木）」とも呼ばれる印象的な樹形で、フランスの作家、サン･テグジュペリの童話『星の王子様』の中では「放っておくと僕の星全部が食い尽くされてしまう」と記された、生命力に長けた巨樹、バオバブ。恐竜がいた遥か昔からすでに存在していたのでは、という説もあり、以降現在まで、乾燥著しいサバンナ気候で威風堂々と生き延びてきた、驚異の生命力を誇ります。

特筆すべきは他の生命体は決して持ち得ない、その圧倒的な水分保持力。体積の60％強が水分でできており、成長すると高さ20ｍ、周囲30ｍ近くに巨大化する幹の表層部（皮層）の下は、スポンジが水を含んだような構造で、サバンナ気候の厳しい乾季の間、動物達の命をつなぐ水分補給源ともなっており、動物達に力ずくで傷つけられ、水分を奪われた結果、幹が空洞になってしまっても枯れることなく、逞しく生き続けます。

サバンナ気候で暮らす人々からは、「森の母」「一千年の木」「宝の木」等様々な愛称で呼ばれ、食物として、煮出して万能薬として、また生活用品を作る資材として、1本まるごと、全く無駄が出ない有用樹木として愛され続け、敬われてるバオバブ。自らの生命力を未来へと繋げる種を残すため、ほんの束の間、しかも断片的に降る雨季に、集中して青々と葉を茂らせ、花を咲かせて実を付けることで、脈々と命を紡いできました。

想像を絶するほどの慢性的で激しい乾燥環境にあって、巨体に十分な栄養と水分を短時間に効率よく送り込むパワフルな「葉」に着目し、その貴重なエキスを抽出。アミノ酸を豊富に含み、ねっとりと濃密でまろやかな「バオバブ葉エキス」は、未体験のうるおいパワーが期待できる、前代未聞、注目の美容成分です。

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