
ひとりと孤独|なにげなWeekly
オルビス社員のひなたと靴下柄の相棒猫・くつしたさんの凸と凹な毎日。うっかり!が発生してちょっと残念な日だって角度を変えれば愛おしくなる。そんな瞬間を捉えた、ほぼノンフィクションなお話を、週替わりでお送りします。
プロフィール紹介
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ひなた(左)
オルビス社員歴もうすぐ5年。くつしたさん曰く、「なんでも器用にこなせるのに、時々とんでもなく不器用な動きを見せる不思議なニンゲン。」家に着くとまっさきに靴下を脱いでしまう。くつしたさん(右)
靴下柄がチャームポイントなひなたの相棒猫。御年5歳。趣味はひなたの見守りとニンゲン観察。時折、達観したそぶりと鋭い考察を見せる。ひなたが脱ぎっぱなしにした靴下をときどき片づけてあげる。
ひとりと孤独
こんにちは。ひなたです。
「ひとりでも生きていけるって、ひとりじゃないから言えるんです」という、野木亜紀子さん脚本のドラマ『スロウトレイン』の台詞が心に刺さりすぎて、ここ数日ダメージを負っています。
ドラマでその台詞を投げかけた人は長年ひとりで暮らし、家での仕事をしていて、誰とも話さない日もあると語っていました。たぶん、その人の中では【ひとりで生きていくこと】はひどく“孤独”なんだろうと思います。“ひとり”と“孤独”はちょっと違う。
わたしは“孤独”にはきっと弱い。ひとりになる、ひとりの時間を作る選択肢があるというだけで、家族とは仲が良いし、頻繁に連絡をとる友人もいる。じゃあわたしは“ひとり”じゃないの?
“孤独”を感じている人がそうでない人に「わたし、ひとりで生きていけるんだよね」と言われたら、それはちょっとどうかしら?と思うのかもしれない。そんなことをワーッと考えて、自分の知らない世界をないことにしないように戒め、ほのかに恥ずかしい気持ちになったりするのでした。
オルビス社員のひなたが、ほぼノンフィクションなお話を週替わりでお送りします。次回の更新は4月16日(水)。テーマは「雪国が教えてくれたこと」です。
イラスト/タソカレー
編集/間野加菜代(Cumu)
文/神谷日向子
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