都市型遊牧民|なにげなWeekly
オルビス社員のひなたと靴下柄の相棒猫・くつしたさんの凸と凹な毎日。うっかり!が発生してちょっと残念な日だって角度を変えれば愛おしくなる。そんな瞬間を捉えた、ほぼノンフィクションなお話を、週替わりでお送りします。
都市型遊牧民
こんにちは。ひなたです。
移動が好きで、旅先では緊張しながら現地の電車やバスに乗ることもしばしば。その土地の人々の日常にある、独自のルールや雰囲気にワクワクしてしまうのです。
移動好きが高じて、「家に帰らず、どこかを転々としたい…わたしは遊牧民に向いているのでは…」と妄想し、先日実際にモンゴルへ行ってきました。果てのない広大な草原にぽつんぽつん…とたつゲル※。1軒1軒の間に何キロあるのだろうという距離感で、目印となるようなものは何もなし。道らしい道はなく、もちろん地図アプリも使えない。しかも天候によって路面の状況が変わるため、同じルートをたどれるとは限らない。
しかし、現地の人は驚くほどスムーズに移動をします。どうやって方向感覚を失わずにいられるのかと聞いてみると、「正面にある山のカタチを覚えたら簡単」とのこと。周囲は(わたしから見たら)似たような高さの(わたしから見たら)特長のない山に囲まれています。遊牧する前に遭難不可避。
遊牧民たちの凄さを思い知りながらも、移動に対する熱は冷めやらず。あの茫漠たる土地では難しそうだけど、都市でゲルをたてたら…都市型遊牧民とかどうかしら……?ちなみに、想像していたより高額で諦めたのですが、ゲルは通販で売っています。
※モンゴル遊牧民が家畜と共に移動しながら生活するために用いる、組み立て・解体しやすい伝統的な移動式住居
イラスト/タソカレー
編集/間野加菜代(Cumu)
文/神谷日向子






















