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環境配慮と価格維持の両立を目指して。お客様の生活に寄り添うプロダクトデザインの工夫|オルビスの舞台裏#3(前編)

Webマガジン限定企画「オルビスの舞台裏」(略して「オル裏」)では、ふだん見ることのない舞台裏にスポットライトをオン!オルビスの商品やサービスが生まれるまでのトライ&エラーに迫ります。今回は、前後編にわたり、2026年2月20日(金)にリニューアルされる「オルビス リンクル ブライトUV プロテクター N」(医薬部外品)と、パッケージデザインが刷新される「オルビス ディフェンセラ」(特定保健用食品)に着目!前回の#2とはまた違う角度から、オルビスが“プロダクトデザイン”で工夫していることを明らかにします。

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\舞台裏に潜入するのは/

美容ライター 米山奈津美
美容好き&雑誌好きが高じ、ビューティエディターに。ヘア専門誌編集部を経て2019年より「WWD BEAUTY」編集部に所属。その後独立し、「GINGER」や「andGIRL」など女性ファッション誌の美容企画や書籍の企画・編集、美容メーカーのオウンドメディアの立ち上げに携わる。

2つの人気商品が刷新。そのパッケージに注目

オルビスの人気商品である日焼け止めとインナーケアがリニューアルするというニュースが飛び込んできました。

3代目となる「オルビス リンクル ブライトUV プロテクター N」(医薬部外品)は、持ち味のシワ改善・美白*1効果に、防御力*2を備えて、2026年2月20日(金)登場します。ポーラ化成の独自研究による、新技術「瞬間オートディフェンステクノロジー*3」を採用。紫外線を浴びた膜が厚くなり、さらに表面に新たな膜ができることで、汗やくずれから肌を守ってくれる頼もしい一品です。

今回パッケージも従来品より一回り小さくなりました。

さらに、肌の乾燥にアプローチするインナーケア「オルビス ディフェンセラ」(特定保健用食品)は、成分と容量はそのままにパッケージがコンパクトに生まれ変わります。2026年4月下旬ごろから、新パッケージに順次切り替わります。コンパクトになって、ストックがしやすくなりました。

*1 メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ
*2 化粧膜のくずれにくさ、肌をうるおして保護すること
*3 紫外線に瞬時に反応して、膜が厚くなり始めることおよび表面に新たな膜ができ始めることで膜が強く崩れにくくなり、密閉することで保湿成分を浸透促進すること(角層まで)

物価高の時代、価格を維持しながら商品を提供し続けることは可能?

愛用品だからこそ、より効果的に、より使いやすくなったことに胸が高鳴ります。その一方、物価高で軒並みモノの価格が上がっている今、値上がりが心配に…。恐る恐る価格を確認してみると、なんといずれの2品も据え置き!毎日使うものだからこそ、ありがたい!

でもなぜリニューアルしたのに、価格はそのままなのか。どうやらプロダクトデザインに工夫があるようです。プロダクトデザインとは、パッケージの見た目はもちろん、機能性や使いやすさ、安全性などを考慮して、トータルで商品を設計・開発すること。リニューアルを果たした2つの商品では、さらにコスト削減や環境配慮にも取り組んだそう。

“プロダクトデザイン”の仕事内容は記事文末のリンクから過去記事「オル裏#2」をCHECKして!

\スポットライトを当てる人/

商品企画部・プロダクトデザイングループ 小林 洋巳

およそ20年にわたり、ポーラオルビスグループの化粧品パッケージデザインに取り組む。「オルビスユーシリーズ」や「オルビス  ディフェンセラ」(特定用保険食品)といったブランドを代表するアイテムのデザインを担当。近年はマネージメントやデザインの監修に注力していたが、このたび「ディフェンセラ」のパッケージリニューアルを手がける。

品企画部・プロダクトデザイングループ 李 素和

飲料や日用品に至るまでさまざまな商品のパッケージデザインを手がけた前職での経験を活かし、2024年にオルビスに入社。2025年6月に発売されたリフレッシング スキン トナーや同年8月にリニューアルした「オルビス ザ リンクルセラム」(医薬部外品)などを手がける。今回は小林さんとともに「オルビス リンクル ブライトUV プロテクター N」(医薬部外品)を担当。

価格の維持と環境への配慮は よりよい商品をお客様に届けるための工夫

まずは「オルビス リンクル ブライトUV プロテクター N」(医薬部外品)からプロダクトデザインの変遷をチェックしていきましょう。

初代は2021年に、2代目は2023年に発売され、数々のビューティアワードやベストコスメを総なめにしたブランドを代表するアイテムです。初代から2代目へのリニューアルではブランディングやデザインを重視して、シルバーのチューブと白の斜線をアイデンティティとして踏襲。今回発売する3代目は、内容量はそのままにサイズが一回り小さくなりました。3代目のプロダクトデザインを進める中で、価格の維持と環境への配慮といった課題に直面したそう。

写真:小林
小林
3代目は新技術を搭載し、商品機能が大きくパワーアップしました。一方で、原材料の高騰も重なり、価格を据え置きにするのは至難の業です。しかし長くご愛用いただくためには中身の機能や品質を妥協せず、価格も維持したい。さらには地球環境にも配慮したいとなると、商品の“中身”ではなく“外側”、つまりプロダクトデザインでなんとか頑張るしかありませんでした。

そこでデザイン担当の李さんがひらめいたのが、内容量は変えずにチューブを小さくするというアイディア。2つの課題をなんとか解決しようと、いくつものアイディアを出す中で、既存の製造ラインを使いながら実現できることから採用を決めたと小林さんは話します。

写真:小林
小林
ポーラ化成の製造工場と綿密に打ち合わせをしながらミニサイズ化を実現すべく、試行錯誤しました。デザイナーのアイディアを叶えるには、実は工場の技術が欠かせません。 今回はチューブのサイズが変わることで、充填が難しくなるという壁にぶつかったんです…。というのも、容量を変えずにチューブや個包装のサイズを小さくするには、中身をみっちりと充填する必要があるんです。プロダクトデザイナーというと華やかに見えるかもしれません。ですが、やっていることはものすごく地道。僕らデザインチームの要望を「なんとかして叶えたい」と思ってもらえるように熱意を伝えて、工場のメンバー密にコミュニケーションを取りました。みんなが一枚岩になれないと、ハードルは乗り越えられませんでしたね。

機能がアップしているにもかかわらず、チューブを小さくすると内容量は同じでもスペックダウンに見えてしまうという懸念があったとも二人は振り返ります。しかしその点は、デザイン面でロゴやSPF値の配置でバランスを取り、堂々とした印象を演出することで解消することに。SPF値をこれまでよりも大きく表示し、機能面をしっかりとアピールしました。結果的に社内からはチューブを小さくすることにポジティブな反応が得られたと話します。

写真:李
サイズが小さくなったことで、手に納まりやすくポーチにもしまいやすくなって持ち運びが便利になったんです。ほかにもキャップのコーティング方法を、表面に金属の薄い膜を貼り付ける蒸着(じょうちゃく)からインクを使用した塗装へと変更することでも、価格の維持をかなえました。

写真:小林
小林
リニューアルしても、ストレスなく毎日当たり前に使える——実はこれが一番難しいんです。コスト削減というと社内事情に聞こえるかもしれませんが、価格を変えずによりよい商品をお客様に届けるための工夫なんです。私たちの利益を増やすためではなく、お客様に還元するという考え方で取り組んでいます。

今回は、「オルビス リンクル ブライトUV プロテクター N」(医薬部外品)のリニューアルの裏側をお届けしました。パワーアップしながら価格を維持することの難しさがひしひしと伝わってきました。これまで以上に愛着を持って、毎日使いたくなりました!

後編では“飲むスキンケア”としておなじみの「オルビス ディフェンセラ」を深掘ります!累計売上約426万箱*4、べストコスメ32冠*5とオルビスの中でも屈指の人気を誇るインナーケアアイテムですが、私たちの暮らしを取り巻く、とある社会情勢の変化を受けてこのたびパッケージがリニューアル。その背景にはどんなドラマがあったのでしょうか?

後編もお楽しみに!(文末に後編へのリンクがございます)

*4 オルビス ディフェンセラ売上個数実績(2019年1月1日~2025年7月31日の販売実績)
*5 2021年12月25日時点(オルビス調べ)

※インタビュー内容は2025年12月時点のものです

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\後編はこちらから!/


アンケートにご協力いただいたみなさま、
ありがとうございます!

今回も文末にアンケートがございますので
ご協力をお願いいたします。

#2 暮らしの中でここちよさを紡ぐ オルビスの“プロダクトデザイン”の役割とは?

に寄せられたお声

・購入を迷っていたところ、この記事を拝見して購入しようと思えました。昔デザインの現場にいましたので、プロダクトデザインに興味があります。3代目で大きくデザインを変えた理由やどう変えたか面白く拝見しました。またこの様な記事を楽しみにしています。ありがとうございました。

すごく良い企画だと思いました!読んでいて楽しめたし、ドキュメンタリー番組を見ているようで面白かったです。今まで愛用商品がリニューアルすると、「なんでこのデザインに変わったんだろう、前の方が好きだった。洗面所にむきだしで置いていてもオシャレだったのに」と思うことも確かにありました。でも、コンセプトにかける想いや、担当者さんの活躍されている舞台裏を見させていただくと、とても納得できたしいっぱい応援したくなりました!この企画はぜひ続けてほしいです。

・商品の成分だけではなくパッケージ見た目のデザインの細かいところまで考えてるなんてビックリして凄いなと思いました。

 

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企画・編集/清水尚美
取材・文/米山奈津美
撮影/武井メグミ

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