コラム&エッセイ

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【スマートエイジングの旅第1回】産後、突然の敏感肌に。怒涛の子育て期と向き合う私の肌。

1人1人の肌との歩みを“旅”にたとえて、その人の軌跡と未来を辿る「スマートエイジングの旅」。連載・第1回をお届けします。

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スマートエイジングの旅第1回産後、突然の敏感肌に。怒涛の子育て期と向き合う私の肌。「自分らしく、ここちよく年齢を重ねる」ことを、オルビスは「スマートエイジング」と呼んでいます。これまでどんなふうに年齢を重ねてきたのか、これからどんなふうに歩んでいきたいのか。1人1人の肌との歩みを“旅”にたとえて、その人の今日までの旅路とその旅の先にある、“私らしく、ここちよく年齢を重ねた姿”をつづります。今回のスマートエイジングの旅人上條裕美子さん 1986年生まれ。アパレル会社で生産、海外営業、海外PRなどを経験。出産を経て、育児と仕事を両立する多忙な日々を送る。 2010s 20代丈夫な肌で過ごした学生時代。メイクもスキンケアも“面倒”だった ― この取材のオファーをした時、「私で大丈夫か」と心配されてましたね美への意識は高くない方だと思うので、本当にいいのかなって（笑）。まともに意識しだしたのは社会人になってからなんです。中学高校は部活でスポーツをずっとやっていたのでメイクもしていませんでしたし、基礎化粧品も母が使っているものとか、「あるものをただ塗る」という状態。大学生になってようやく自分で買うようになったんですけど、スキンケアは“コレ1本でOK”みたいな楽なものをドラックストアで買っていましたね。メイクはプチプラで、眉毛を描いて、マスカラとチークを塗ればいいか、という程度。メイクとかスキンケアに対しては、ちょっと面倒くさいという意識の方が強かったんです。毛穴の汚れがどうとかも全然気にしてなかったですし、日焼けしてもいいという感じで。ただそれは、自分の肌がわりと丈夫だったからというのもある気がします。ニキビも市販薬を塗ればすぐ治っていたので、肌に関して悩んだ記憶があまりないんですよね。で、その“メイクとスキンケア、ちょっと面倒くさい”という期間がわりと長く…、20代後半まで続きました（笑）社会人になりたての頃。 20代後半に何があったかというと、部署異動です。総合職でアパレル会社に就職して、最初は店舗研修、その後に生産管理という仕事で、全く外に出ない環境で仕事をしてきたのが、海外部という部署に異動になり…。海外のお客さんを相手に展示会で接客をしたり、コレクションのために海外に行ったりと、対外的に出る機会が増えました。海外のお客さんって、比較的メイクが濃いめで華やかな雰囲気の方が多いので、その影響もあったのか、私もその時に初めてメイクが濃くなって（笑）。メイクが気になりだすと、スキンケアも必然的に視野に入ってきて、いろいろと興味も湧いてきました。基礎化粧品を海外発のオーガニックブランドに変えたのもこの頃です。自分史上、一番メイクが濃かった時期。肌の転機は突然やってきた。出産を機に肌質が激変。 ― 出産前後で体は変わると言われますが、上條さんも例外ではなかったんですねそうですね。髪の毛が抜けたりとか、生理の重さが変わったりとか、いろいろある中で、肌に関しては急に敏感肌になったと思います。出産してから1ヶ月くらいは心身ともにボロボロで余裕がなかったので、2、3ヶ月ほど経ってから、そろそろちゃんと身なりを整えようと思ってシートマスクをしたら、「あれ、肌がピリピリする！」って。それまでは何を使っても大丈夫だったのに、オーガニックをうたっているものでも肌がピリつくようになっちゃったんですよね…。それで急遽、本当にシンプルなものしか入ってない基礎化粧品に変えました。それから3年経ちましたが、今も同じ。肌がピリピリするのが怖いので、肌が受け入れてくれるシンプルなものだけを使っています。生活も大きく変わりました。仕事にも復帰したので、本当に今、ボロボロなんですよ（笑）。そろそろ自分を整えていきたいなって思っているんですけど、バランスをどう取ろうかなってまだ模索しています。自分にかけられる時間は、基本的に子どもが寝た後。自分の時間がかなり限られてくるので、スキンケアの優先順位は、正直に言うと高くないんです。できるだけシンプルに済ませていて、化粧水、乳液、で、肌が乾燥していたら天然成分のオイルをちょっとつけて、終わり。ピュアなものとシンプルなステップで、肌の基礎のところを整えてあげるだけで実はいいんじゃないかって、勝手に思ってます。“面倒だから”で、結果的にシンプルなケアになっていた20代とは、ちょっと動機が変わりましたね。これからの理想は“健やかな”人。シミもシワも受け入れたい。産後、肌の状況が大きく変わって、かなり目に見えてシミが増えたと感じるようになりました。でも私、シミもシワも消したいとは思わないんですよね。年齢を重ねると、何かしら負荷がかかるものではあるから。それはもう、受け入れていくしかないかなって。40代、50代を迎えても、きれいでいたいとは思いますよ。でも私にとっての“きれいな人”は、シミもシワもある。全部、受け入れた状態で、内側から肌のツヤがにじんでいるような人。だから、心も体も健康でいたいなと思います。その時に好きなことをやっていて、体も元気で、とにかくハッピーで。心と体が健やかであれば、必然的に肌もきれいになるのかなというふうに思いますね。そこに行き着くまではまだまだ距離があるので、今は子どもが大きくなるまで、もうちょっと、バタバタするんだろうなあ…（笑）。

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