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土壇場のみにて咲く|なにげなWeekly

オルビス社員のひなたと靴下柄の相棒猫・くつしたさんの凸と凹な毎日。うっかり!が発生してちょっと残念な日だって角度を変えれば愛おしくなる。そんな瞬間を捉えた、ほぼノンフィクションなお話を、週替わりでお送りします。

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土壇場のみにて咲く

こんにちは。ひなたです。

大人になって付き合い方が下手になったものの1つに「緊張」があります。

本番に強いタイプの子どもで、習っていたピアノも練習は嫌いだけど、発表会はノリノリ。ステージで弾くことを楽しみにしていたのですが、いつからか緊張してしまうようになりました。恐らく、子どものころの私は緊張感がないというより、自己陶酔力が高かったのだと思います。成功イメージがあれば、それになりきって振る舞っているうちに上手くいく、といった具合。

ですが、これは監督わたし・脚本わたし・主演わたしシチュエーションには強いものの、守らなければいけない進行や台本があると途端にドギマギしてしまう。練習を重ねれば重ねるほど緊張してしまうわたし。

悔しい、そしてもどかしい……。悩みながらふと思い出したのは、ピアノ教室で気分転換にとジャズを弾いたときのこと。「ここは即興でアレンジする人もいるよ」と聞いた時の解放感と高揚感。そこで苦肉の策として編み出したのが、「自由演技ゾーンを設ける」ということ。

ほんの数分、数秒でもいいので、何も気負わなくて良い瞬間を最初から作っておく。すると、その部分で自分のペースを取り戻し、良い感じの自己陶酔モードに切り替わるのです。

自分に酔うと言うと、なんだか鼻につく感じもするのですが、これが今のところベストな緊張との付き合い方。ちなみにこの自由演技ゾーンが拡大する緊急事態や土壇場での変更にはめっぽう強く、そういう時だけ呼んでほしいとさえ思っています。

イラスト/タソカレー
編集/間野加菜代(Cumu)
文/神谷日向子

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